令和4年共通テスト

こんにちは。
国語専門塾リードの高倉です。

1/15日に令和4年度共通テストの英語が実施されました。
私も早速問題を入手し、問題を解きました。
第一印象として感じたことのみにはなりますが、簡単な問題分析を記しておきたいと思います。

【評論】「深さ」から「広さ」へ
従来のセンター試験は、傍線部の分析力を問う「深さ」の問題が主流でしたが、今年度は問五の表現問題、問六の要約問題(ⅰ)統合問題(ⅱ)にみられるように、言語理解の「広さ」が問われていました。語彙力と精読力だけにとどまらない、表現分析力や構造把握力など、言葉への多角的な理解が今後の学習の鍵となると実感しました。

【小説】 これぞ小説問題!!
語彙問題が消え、心情問題が多く出題されました。小説文の読解に必要な「情景喚起力(情景をイメージする力)」と「視点操作力(情景を登場人物それぞれの立場から捉える力)」の二つが正面から問われた格好です。実用文への移行も囁かれましたが、小説問題の復権とでもいえる出題で、言語を情緒的に捉える力はまだまだ重要ですね。

【古文】 「意味」から「意図」へ
単に「意味」を答えるドリル的な学習は終わりを迎えつつあります。問ニ③のように、「意味」の先にある「意図」をいかに捉えることができるかが大事です。文章Ⅱで6行目から最終行までほとんど傍線がない点にも着目しましょう。表現分析力や構造把握力など、評論同様、言葉への多角的な理解が今後必要となります。

【漢文】 基礎・基本の再確認
漢字知識・文型・句法を問う問題が多く、最も従来に近い出題でした。評論では二つの文章の「統合力」が要求されましたが、漢文では、漢詩の内容把握が難しく、結果的には序文の理解が高得点の鍵となったはずです。複数テクストの関係把握には、まずは一つの文章の正確な理解が土台になるということを再確認させられますね。

総じて、評論と古文においては新傾向への変貌が見え、小説と漢文においては従来のスタイルの復活・踏襲という印象でした。とはいえ、どの分野でも複数テクストの比較・関連付けが問われており、この傾向は今後も続くものと思われます。

何を学習するにもまずは「敵を知ること」が大切です。
リードでは、評論・小説・古文・漢文全てにおいて、正しい学習を通して生徒の皆さんの国語の成績を伸ばしていきます。

国語専門塾リード:高倉啓輔

リードは英語専門塾セプト・数学専門塾数ラボと連携しています。
セプトの講師陣・数ラボの横谷先生による問題分析もとても役に立つので是非ご覧ください。
(セプト)
https://www.sept-takasaki.com/blog1/3892
(数ラボ)
https://su-labo.com/783/


入試は主要科目を固めることが成功の鍵です。