小説と評論の違い

評論の最大の違いは「映像化」に尽きます。小説では物語世界の情景を思い浮かべることができる(=映像化)のに対し、評論は内容を映像化できません(代わりに階層化を行います。階層化については改めて)。したがって「映像化」を意識することが、小説で高得点を取る鍵となります。

ここで注意すべきことは、映像化には二種類あるということです。一つは物語世界の全体を映像化するということ。登場人物一人一人の行動や背景を、読者の視点で捉えた映像化です。舞台を見る感覚に近いでしょうか。それともう一つ。読者の視点ではなく、登場人物の視点による物語世界の映像化です。

この、登場人物の視点による物語世界の映像化というのは、登場人物の心理を捉えるうえで非常に重要なスキルとなります。なぜなら、人間の外界認識のほとんどは視覚によるものだからです。

歩きたばこをする大人の煙草の目の前に子ども顔がある時、子どもの心理はどのように分析できるでしょうか。もちろん「怖い」です。しかしその「怖さ」はどの程度イメージできているでしょうか。

子どもの視点で映像化しましょう。目の前に赤々と燃えさかるタベコの先端があるわけです。しかもそれが、視界のほとんどを占めているように感じられるわけです。この場合の「怖い」は、「怖い」は「怖い」でも、問答無用の、混じり気のない、純度100%の「怖い」そのものです。

この例は非常に単純ですが、要する心理状態というのは、映像を意識すること、特に登場人物の視点による映像を意識することで、推測可能もしくはより精緻に分析できるようになります。

登場人物の視点による映像化、是非とも実践してみてくださいね!!

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