共通テスト所感

こんにちは。国語専門塾リードの高倉です。
みなさん、共通テスト、まずはお疲れさまでした。基本的に、結果を出せたというより、出せなかったと感じている人の方が多いと思います。どうしても出来た問題よりも、出来なかった、ミスしてしまった問題へと意識は向けられがちです。
でも、大事なのは、まだまだ受験は始まったばかりだということです。ワールドカップ観ましたか?? ドイツ、スペインに1点取られてそこからの大逆転。諦めなければ必ず結果が出るというわけではないですが、諦めたら絶対に結果は出ません。反省して、切り替えて、また淡々と志望校に向けて勉強しましょう。最後までサポートします。以下、今年度の共通テストの所感を述べます。

【総評】
「先に選択肢を見ずに、まずは自分で解答根拠を考え、それに該当する選択肢を〝選ぶ〟というより〝探す〟」といったアプローチはセンター試験の頃までは有効だったように思います。が、これだけ読まされる文字数が増え、さらに複数テクストとなると、根拠の把握はそこそこに、選択肢の比較検討力が重要となる。そんな時代に突入したように感じます。「記述問題よりも、ややもすれば客観問題のほうが難しい」そんな声が聞こえ始めてくるかもしれません。ただそれは知識や分析の軽視では決してありません。知識の定着度、深い分析力、情報処理力、解答作成力、比較検討力等々。問いに対して多角的に考える力が今後ますます求められるでしょう。

【評論】
一昨年まで小説で問われた語彙問題、漢文で問われた漢字の意味を問う問題は、昨年度は評論の中で問われましたが、その形式は今年度も踏襲されました。漢字を含め、「語彙問題は総じて評論で問う」という流れは今後も続いていきそうです。本文は「窓」や「壁」という具体物をテーマとし、抽象度の高い表現は少なかったものの、一方で淡々と読み進めてしまい、趣旨がつかみにくかったかもしれません。設問については、総評で述べたとおり。自分で解答の根拠を押さえて解くというより「選択肢の判別力」が問われる試験であったと思います。なかなか選択肢が切れずに時間を要した、という受験生は多かったのではないでしょうか??(287字)

【小説】
戦後の文章とはいえ、薄給では生活がままならず、先の見通しは立たないが、自分自身で人生を切り拓くべく会社を辞めるという青年の覚悟は現代にも通じるテーマで、比較的読みやすい文章でした。情景を浮かべやすかったように思います。心情に関わる設問が6問連続し、分量の上では大変ですが、今年度の共通テストにおいては、ここが得点の稼ぎどころだったように思います。心情を問う問題は昨年度も多く出題され、設問要求において、評論との完全なる差別化が図られています。問七の資料問題は実質的に評論問題であり、第一問の評論と同様、「選択肢の判別力」が問われているように思います。やはり現代文は比較の時代に突入した感が否めません。

【古文】
いわゆる「ぬ・完了・連体形」といった分析作業をひたすら繰り返すような学習では太刀打ちできなくなっています。肝心なのは「意味」の向こうの「意図」であって、「婉曲」と分析できたなら、なぜ「断定」せずに「婉曲」表現を用いるのか。その意図は?? また、近年小説において表現問題が出題されていないことから「表現や意図を問う問題は小説から古文にお引越し」そんな印象を受けます。また問3や問4にみられるように、ある一定度のまとまりに対する内容把握力を問う設問は昨年度を踏襲しております。意味に加えて意図の把握、そして部分精読に加えて大意把握。問われる内容が多岐に渡っているのは間違いありません。

【漢文】
試験直前期に自分で作成した予想問題とその模擬答案を読解するという設定自体は突飛な印象を受けるかもしれないですが、句形・語彙・語順の学習が得点に結びつく、という従来のセンター試験の学習で対応できる試験です。もちろんだからといって易しいということではなく、センター試験の時代から出題される白文の読み下し問題は相変わらず難しいですが、共通テストに変わったことで何か新しい対策をしなければならない、というのは漢文についてはないように思います。漢文を学習すること自体がすでに他の受験生との差別化になっているということでしょうか。地道な学習が一番実を結びやすい単元だと思います。

【今後の学習指針】
語彙や文法といった知識は、単に「覚える」だけではなく「使いこなす」ことが大切です。そのために語彙は常に状況をイメージできるようにする必要があるし、文法もその奥にある表現意図を汲み取る訓練が欠かせません。今後のトレンドとなりそうな選択肢の比較検討力の養成にあっては「なぜこの選択肢を選んだのか」に加え「なぜこの選択肢を選ばなかったのか」という視点が重要になります。国語専門塾リードは、再現性のある知識・考え方を生徒との対話を通して、確実に身につけ、使えるものとなるよう授業します。高い目標の実現には「能動的な学習姿勢」が不可欠です。まずは現状分析をしっかり行ったうえで、一日一日を大切に積み上げていきましょう。

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