読書ブログ②『漢文の素養』
こんにちは。
今回は、『アイロニーはなぜ伝わるのか?』に続き、本の紹介をしたいと思います。
今回ご紹介する本は加藤徹著『漢文の素養』光文社新書です。最近、授業で漢文を扱う機会が増え、漢文についてもっと見識を深めようと思い、本書を手に取りました。
興味深かったのは「日本最古の漢字」というコーナーです。現在確認されている限りで、日本列島から出土する最古の漢字の遺物は、約2000年前まで遡るそうです。そのなかに、佐賀県の吉野(よしの)ケ里(がり)遺跡の、紀元前1世紀(弥生時代中期)の甕(かめ)棺(かん)墓(ぼ)から、前漢時代に作られた直径7・4センチの小型の連(れん)弧(こ)文(もん)鏡が発見され、その鏡には、
久夫相見、長毋相忘
という銘文が刻まれていたそうです。
読み方や意味はなんとなく分かりますか??
「ひさしくあいみざるも、ながくあいわするることなからん」と読み、
意味は「長い間会えなくても、いつまでも忘れないでね」という意味です。
最古の漢字の遺物に記されていた言葉が、こんなにもロマンチックな言葉だったとは、ちょっと素敵ですね!?
ほかにも、漢文はレ点などの訓点を振って読まれますが、江戸時代には、英語を読む際、単語の隅に日本語に訳す順番をふる「欧文訓読」なるものも存在していたそうです。 そう言われれば英語も日本語とは語順が違うから、訓点があっても良さそうですが、実際に振ろうとすると非常に複雑になってしまうそうです。このあたり、今度セプトの先生に質問してみようかと思います(笑)
漢文の奥深さに触れたい方は、『漢文の素養』是非お手に取ってくださいね!
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